2012年6月12日

ロシアでのラジオ・インタビュー


a-ha.comが4月にロシアで放送されたモートンのラジオ・インタビューを公開しました。日付はありませんが、Silver Rain Radioのウェブサイトによると放送日は4月21日。
インタビューをしたVladimir Matetskyはソングライター/ベースプレイヤーで、ロシア人ミュージシャンだけでなく、イギー・ポップアリス・クーパーとも組んだことがあるそうです。同じミュージシャンとしてモートンの気持ちが分かると何度も話し、他のインタビューとはちょっと違った形で聞いてくれました。

ラジオ・インタビューの内容

他のアーティストのコラボについて
以前ノルウェーでヒットしたScared of Heightsはいい曲だと思う。時にはノルウェーの曲を選ぶのもいいし、アレンジも良かった。ハラルドのアイデアだったけど、ノルウェーの曲を国際的に紹介するのもいいと思った。
ただEspen Lindはコラボではなく(カバーのみ)、スウェーデンのKentとは音楽的なコラボレーション。Burn Money Burnはクラシック・ヒットの英語版で、他にも何曲か一緒に作った。
他のノルウェー人とも関わったし、いろんな出会いがあって面白かった。
アルバムを作ると決めて始めたけど、どういう形になるかは分からなかった。コラボレーションを招き入れた感じ。ペット・ショップ・ボーイズも曲を提供してくれて、とても良かった。
別のインタビューで“商業的”と話していたことについて-ノルウェー語ではそういうつもりで答えたわけではなさそうです。
(他のアルバムより)すっと入るポップアルバムという感じで言ったと思う。
Scared of Heightsはノルウェーでは以前流行ったよく知られている曲だから(他の国とは違う)Lightningをリリースしたけど、ちょっと個性的ですぐに受け入れられる曲ではなく、少し時間がかかるかも。
ターゲットは限定していない、世界中の“人”を対象にしている。
ツアーのことを聞かれて
ソロで国際的(広範囲)にツアーするのは初めてだから、楽しみにしている。
今のバンドについて
カールはa-haで2009~2010ずっと一緒にツアーしていた。いいドラマーで疑う余地のない選択。一緒に仕事ができて誇りに思っている。エリックはFoot of the Mountainに大きく関わり、ツアーでも一緒だった。コンピューターとキーボードを担当している。2人はa-haのバックボーンだったから今も一緒にできるのは素晴らしいよ。ギターのダンとは初めて組んだ。

ファンからの質問で、a-haに戻る可能性を聞かれて
今答えるならYes(可能性はない)。よく話し合って決めた結果だから解散した。だけど先のことは分からない。長い時間一緒に過ごしていたから。ただa-haとしては全力で取り組む必要があるし、責任の問題。今は正しい位置にいる。自分の仕事に専念したいし、2人にもそれぞれの仕事がある。
メンバー同士で嫉妬することはない?
ないよ。長く一緒にいて、素晴らしいオーディエンスが大勢いる。有り難いよ。
ポールの曲をカバーする可能性は?
もちろんあるよ!考えない方がバカだね。彼は素晴らしいソングライターだし。a-haとしてではなく、ポールはポール、僕は僕だから前と同じようにはならないけど。

ノルウェーでのテロについて、人や状況、ものの見方に変化は?
国中が影響を受けた。今はいろんな方法で乗り越えようとしている途中。国として、個人として、人と人との間で、一番重要なものは何なのか、どのような人生を歩むべきか、どう適応すべきか、何を優先させるべきか問いかけている。どんな背景があるのか、何かのサインなのか、どうしてこのような人を生み出したのか。モラルの応答、価値の問題。健全なプロセスなのか。ノルウェーだけじゃなく、人類として、自分達は誰か、どうなりたいのか。
人には大きく変わる能力がある、変わらないと。どうして膨大な人同士の対立に(時間や労力を)費やすのか。お互い言い争っている時間はない。まとまる必要がある。今目の前にあるものに取り組まないと壊れてしまう。自分達が変わって環境を考えないと。明日にとって最善なことは何か。政治家も政党も本当の意味では何もしていない。上辺だけではダメ。
人は生まれつきフォーマットされてるわけではない。自分で自分を形づくる。
1995年にモナコで会った時と比べても、今も変わらずGood shape。だけど奥に何かを隠している。フランクに言って今のままでOK?
自分を100%出しているわけではない。
時代は常に変わり続けているから、ずっと自分のままでいたければ変わる必要がある。問いかけに注意深く答える必要がある。自分に何度も問いかけ、最新の答えが何かを考える。自分は誰か、何者なのか。
曲作りについて
人にどう考えるか言うものでなく、人に刺激を与える音楽を考えている。プロパガンダは好きじゃないし、何にYes/Noを言うかは自分の価値で、とても大切。

ここで時間が来たので最後の質問。モスクワで何がしたい?
ツアーでは時間がなくて何もできない。ツアーじゃなく行きたいけど家族がいるし、まだ小さい娘が2人いて一緒に過ごしたいから無理。いつだって空いた時間を探しているけど挑戦の1つだね。たまたま時間ができることはあるから、3時間でもあれば嬉しいよ。