2012年12月17日

I'm the one - インタビュー

モートンのインタビューがドイツのウェブサイトに載りました。日付が見当たりませんが、facebookの情報を見る限り、先週終わり(12月14日)頃のようです。


Jolie.de: 最近のシングル、I'm the oneのタイトルとサウンドは素敵なラブソングのようですが、実は他の何かについてですね?

Morten Harket: その通り。僕の好きな対比だよ。はしゃいだようなメロディと、もっとシリアスな歌詞。自分は何者なのかを知り、その中で間違えることがあってもいい、ということについての歌。人というのは複雑な存在で、他の人と関わって妥協する必要があるけど、自分自身に正直で意識的に決断していれば、それでいい。

Jolie.de: I'm the oneのビデオではドラッグクイーンが主役を演じています。何を伝えたいのでしょう?

Morten: 彼女 - か彼 - はこのメッセージの究極の例だよ。自分で自分が誰なのかを分かっている時だけ、他の人や何かに対し良心に従って答えることができる。

Jolie.de: 女装した役で1日過ごせたら何をしますか?

Morten Harket: 悪いけど、全く想像できないよ!僕はそのままの女性が好きだし、惹かれるし、尊敬しているけど、僕は男でそれに満足しているから、このままでいる方が楽なんだ(笑)

Jolie.de: アルバム Out of My Hands でヨーロッパ・ツアーを行い、その後すぐに南米に行きました。長い間a-haにいた後、ソロでステージに立った感想は?

Morten Harket: そうだね、僕はもう1人だから何でも好きなことができるよ(笑) いや、真面目な話をすると何もかもすごい速さで起こっていて、今はa-haと僕との間の移行期アルバムみたいだった Out of My Hands とは違うサウンドの、新しいアルバムに取り組んでいる。わくわくするような展開で、新曲を披露するのが待ちきれないよ。

Jolie.de: オスロでの生活のことを教えてください。どこで食事をするとか?

Morten: 残念ながら質問する相手を間違えてるね(笑) ガールフレンドは料理上手だから外食は滅多にしないんだ。家で食べるよりおいしいことはほとんどないよ。

Jolie.de: じゃ、せめてオスロではどの辺りに車で出かけるか教えてもらえますか?

Morten Harket: いい質問だ!たぶんクリスマスイブがベストだね。みんな家にいて街はとても静かだから。 

Jolie.de: あなたも?

Morten Harket: もちろん!クリスマスに別の場所で過ごしたことは1回しかなくて、最悪の日だったって記憶があるよ。

Jolie.de: どうして?

Morten: まだ若い頃で付き合ってた女の子の家族に会いにギリシャに行ったんだけど、その家族は僕の相手をしてる暇はなかったんだ。

Jolie.de: あなたに対して?

Morten Harket: そう。何かうまくいかなくて誰もが忙しく、全く独りぼっちで見捨てられたような気がしたよ。(相手にしてもらえない)犬みたいに苦しかった。

 Jolie.de: 他にはどんな風にクリスマスを祝いますか?

Morten Harket: とても伝統的。古い大きな家を持ってるんだけど、することが山ほどあるんだ。飾り付けをしたり、クッキーを焼いたり、全てが完璧に普通通り。

Jolie.de: 自分でクッキーを焼くの?

Morten Harket: もちろん!どこでもそうだけど、簡単じゃないこともあるね。

Jolie.de: ありがとうございました。最高のクリスマスになりますように!

Morten Harket: ありがとう。君にも最高のクリスマスを!
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英語で話していたはずの内容がドイツ語で掲載され、それをGoogle翻訳で英語にして読むという伝言ゲーム状態ですが、I'm the one のビデオに関しては、以前のインタビューで話していた内容にも重なりますね。
それでも今回のインタビューは何となくゆったりと、自然体で話していたような感じがして、読んでいて楽しかったです。

2012年12月9日

I'm The One

11月にリリースされたモートンのシングル、I'm The OneのPVは10月に公開されました。
YouTubeのa-haオフィシャルチャンネルはモノクロ・バージョンですが、カラー・バージョンもあります。


このビデオに出演した人がベルリンの“クイーン”情報サイトで撮影時のエピソードを公開しているとfacebookで教えてもらったので、ここにまとめておこうと思います。


あるバンドが、最近ではほとんど消えてしまったような素晴らしいミュージックビデオで私を圧倒したのはずいぶん前のことです。a-haのメンバーは文字通り一夜でスーパースターになり、モートンの声が世界中のファンを感嘆させて約27年。その声が彼を独特の存在にしたような感じで、多くの人と対照的な違いがあります。
今回私が演じたビデオでのビフォー・アフターの違いは間違いなく大きな対照性で、あらゆる輝きや魅力とはかけ離れた普段の生活をリードできるようにしてくれます。私達ドラッグクイーンはメイクのシールドで簡単に人生のいい部分を生きられる時もありますが、これは真実ではなくなったのです。両方の人格を一緒にしないと、最初のころ厳格に守っていた過去の言葉に従うことはもうありません。このビデオ製作への関わりは予想できませんでしたが、本当にエキサイティングで、たぶん必要なことだったのでしょう。これから何が起こるのか、全く分かっていませんでしたが・・・

実際の仕事ではまだ暗い早朝に支度を済ませ、10個ぐらいスーツケースを持ってドライバーにピックアップされて移動しました。最初のセットでは素晴らしいクルーとの撮影で非常に楽しいものでした。既に多くのミュージックビデオを手がけたMutter&Vaterだったことが、唯一私が快適に仕事ができると思った理由です。ビデオでの役割ははっきりしていたので、説明するまでもないでしょう。何本かボトルの栓を抜き、犬を手なずけ、次のロケーションはとにかく素晴らしいステージのあるアドミラル・パラス(ベルリン)。そしてモートンに会いました。特に大好きなポップスターの1人でしたから自分では緊張するだろうと思っていたのですが、レディー・ガガに会って以来分かっていたように、ポップスターも人であることに変わりはありません。モートンは本当にいい人で、とても話し好きでした。長年ショービジネスの世界にいながら一般の人への敬意を無くさなかった。おめでとう!

私自身、Take on meのレコードを持っていて長い間大ファンでした。巨大なHDカメラがミュージックビデオを撮影している間、私がそのa-haの声(the voice of a-ha)の隣に立っていたとは驚きです。ドラッグクイーン人生に思わぬ贈り物。年月を重ねても、この人は得ただけで何も無くしていない。ショーン・コネリーのようにカリスマがあるというか、見事。この日は多くの興味深い印象を残し、14時間後には満ち足りた気持ちでベルリンの南にある自宅に送り届けられました。


ドラッグクイーンの変身ぶりは映画(プリシラ3人のエンジェル)ぐらいしか見たことがありませんでしたが、これもなかなか見事ですね。
ニコニコ動画ではどなたか歌詞と日本語訳を入れたモートンのPVをアップしてくれているようです。日本盤が発売されない中でこれはかなり嬉しいです。

(とりあえず保存した下書きが一時公開になっていました。英文ばかりの時に見て驚かれた方、お騒がせしました。)