2013年9月16日

FacebookでHappy Birthday

9月はポールとモートンの誕生日があり、特に去年はモートンの誕生日がa-haスタートから30周年記念ということでいろいろなイベントが企画されました。

今年はそこまで大がかりではないものの、Stolper+Friendsで9月14日からマグスの木版画シリーズ、Norwegian Woodが公開されました。オープニングにはマグス本人も顔を出し、Instagramに何枚か写真もアップされました。
 http://instagram.com/p/eP9IpCGhB5/#
 http://instagram.com/p/eQHygVOBv_/#
 http://instagram.com/p/eHv0Q9MnVV/#

ビートルズからインスピレーションを得たこのシリーズは11月3日まで。
基本的には水~日曜の12~17時が中に入れる時間ですが、ガラス張りのギャラリーは奥のエリアでなければ時間外でも外から見られます。

a-ha.comはFacebookにポールとマグスのバースデーメッセージを書き込めるようにしてくれたのですが、そのリンクを本人に送り、返事までもらってくれたのには驚きました。

ポール(9月6日):
 http://a-ha.com/news/articles/happy-birthday-paul-2013/
素敵なバースデーメッセージを全部見たよ。1日のスタートに、最高に気分を高めてくれる方法だね。めいっぱいのありがとうを、ぜひ伝えてほしい。僕はWoodstockで過ごしている。いつも通り音楽に取り組んでいて、生活は素晴らしいよ。みんなに思いっきりよろしく!

モートン(9月14日):
 http://a-ha.com/news/articles/happy-birthday-morten-2013/
そこにいる最高のみんな、本当にありがとう!今日は芝生を動かして、一番下の弟、Kjetilと父の家の古くて限界になった外壁パネルをいくつか取り替える手伝いをしたよ。これから明日来るゲストのために、お決まりのマジパン・ケーキを作るところ!(僕のゲストはみんな来るのが遅い)本当に何もかもいいことばかり!

 メンバーの誕生日にメッセージのやり取りができただけでもすごいのに、16日はTake On Meのお祝いイベントがあり、夜にはマグスがライブQ&Aまでしてくれるそうです。
 http://a-ha.com/news/articles/celebrating-legacy-take-on-me/

この日はa-ha.comにTake On Meの特別ページを作り、曲の歴史、チャート順位、メディアや引用、カバーバージョン、等々、とにかく曲にまつわる情報を集めまくるので、最高のアーカイブになるようファンの協力募集!ということです。
a-ha.comTwitterのページにお気に入りのTake On Meカバーやトリビュート、記事その他のメディアについて、みんなでリンクをシェアして1日盛り上がる、のはいいとしても、オスロ時間が基準になっているのでマグスのライブQ&Aは夏時間の夜7時から。
 http://www.timeanddate.com/worldclock/city.html?n=187
日本時間は日付の変わった2amになるので翌日がお仕事だと難しい人も多いでしょうね・・・
それでも毎年オスロに行くわけにもいかない遠方のファンにとって、オンラインでどこからでも参加できる機会を作ってくれたことは素直に嬉しいと思います。

2013年3月31日

a-ha写真集、“2012年で一番美しい書籍”に

3月28日付a-ha.comのニュースで写真集関連の続報が伝えられました。

ノルウェーのグラフィックデザイン協会、Grafill が2012年に出版された中で特に美しい書籍を選んで発表しました。デザイン、写真、紙質、印刷クオリティが傑出しているかどうかを基準に与えられる賞だそうですが、写真家のStian AndersenとデザイナーのAre Kleivanが最優秀写真集/作品集の部門の認定を受けたそうです。
他の受賞者を含め、a-ha展を2回も開いてくれたオスロの国立図書館で授賞式が行われ、Areが出席したそうです。

受賞した本は4月6日まで国立図書館に展示されていて、11~30日にはGrafillで展示されるそうです。

Grafillのウェブサイトは短い動画で写真集を紹介している他、審査員のコメントも掲載されていて興味深いです。

15年間a-haを写真で記録した圧倒的なコレクション。読者を歓迎し、引き付ける手触りの良さがある。同じ写真家によって撮影された作品を見せる写真集として、豊富でちょうど良い大きさ。偏光スタジオ写真で、ポップグループのキャリアを偽りのない粗い粒子で再現している。


2012年9月のイベントにブックフェスティバルもありましたし、音楽を通して知ったa-haが本やアートの視点からも幅広く評価され、解散した後もこうやってニュースを提供してくれるのは嬉しい限り。
去年のa-ha-live.comで今年10月には東京でも同じ写真展をすると書き添えられていましたが、オフィシャルには何も発表されないままなので気になります。

アートと言えば、現代アーティストとしてのマグスのキャリアをまとめた本も出版され、2月13日にオスロでサイン会もありました。


a-haを休止した90年代の頃から、a-ha再開後も音楽と並行してアート作品に取り組んできたマグスの作品や完成までの様子、短い説明や美術史の専門家etc.のコメントも添えられているそうです。
ノルウェーで放送されたドキュメンタリーを含め、マグスには本当にいろいろな面があってすぐには追いつけないけど、少しずつでもなんとか情報を積み重ねていければと思います。

2013年2月27日

ロンドンでのa-ha写真展


去年a-haの写真集をリリースし、マグスのギャラリーで写真展を開いたStian Andersenが2月28日~3月17日、ロンドンでも写真展を開催します。(オープニングは27日)
a-ha.comのニュースは日本語が載ると思っていたのですが、いつの間にか日本語のリンクが消えていた・・・と思ったら、これはパソコンの不具合だったようです。
それでもせっかくまとめたので、ここでの日本語は置いておこうと思います。
(オープニングにはマグスも出ていたので、そのうち写真リンクぐらい残しておかないと後で探せなくなりそうです。)


a-ha.com: a-haの写真集はよく売れていますが、限定リリースだったので入手できないファンが大勢います。

Stian: もう売り切れたと思って世界中から問い合わせがあるけど、幸いまだ300冊ほど在庫があるからPressで買えるよ。メール( marked@fpress.no )で氏名、住所、電話番号、冊数を連絡すればいいけど、すぐ売り切れると思うから早めにね。
ロンドンのギャラリーでは販売しないけど、僕が12冊ぐらい持って行くから、メール( mail@stianandersen.com )で予約できるよ。(先着順)

写真集は時間の流れに沿うのではなく、ツアーでの孤独感、開演前のエネルギー、曲作り中のメンバー同士の関わり等、バンドの様々な側面を反映させています。

Stian: レイアウトや順番は以前にも一緒に仕事をしたデザイナー、Are Kleivanと一緒に考えた。時系列に並べるのではなく、a-haの一生で似た部分や違いを映し出せるような違ったテーマでまとめた方がずっと興味深いと気がついた。

ツアーに出る前、ある程度テーマを考えてはいたけど、その場に居合わせるまで予測できないことは多いからね。

ファイナルツアーは25年の集大成を祝うものだった。ただ感情的なものではなく、涙はたくさんあってもステージで華々しいパーティーをしたかったんだ。
僕の写真は最後のSpectrumだけじゃなく、ステージのエネルギーを映し出したものになったと思うよ。

ツアーの締めくくりはいろんな感情が入り交じり、一方では大きな開放感もあったけど、今までの長い年月を経て素晴らしい冒険が終わりを迎えたことは、メンバーにとって感情のこみ上げる瞬間でもあった。

ステージを下りるとパフォーマンスとは全く違い、一緒に飲みに出かけたりすることはもうなかった。楽屋も車もみんな別々でそれが当たり前だったし、写真集にも反映させたかったことの1つだよ。25年間を祝うツアーは世界中で1年間バカ騒ぎをすることじゃなく、パーティーもほとんどなかった。何ヶ月もアルコールやコーヒー、甘いものなんかに手を出さない時期もあった。健康的だけど退屈だったよ。バンドが明け方までシャンパンを飲むような写真を撮りたかったらa-haじゃなく、モトリー・クルーとツアーに行ってたけどね。

孤独に見える写真は、サウンドチェックの迎えが来る前にホテルの部屋で新しい曲を作っていたり、開演前に30分ほど仮眠していたり、終わってからバックステージでくつろいでいたり、たぶんツアーで一番神聖な瞬間だったと思う。

モートンがステージの横でヒーリングを受けていたり、写真を撮るにはプライベート過ぎると思った時はあった。彼らには誰にも邪魔されず充電することが必要な時間だったけど、運良くそんなプライベートな瞬間に居合わせて撮ることもできた。

Stianの新しいドキュメンタリービデオで、初めてのサイン会の様子について、a-haファンの長い行列に驚いたことを話しています。
a-ha:com: 金曜日の午後に4時間もサインをし続け、翌日もサイン会をしましたね。何百人ものファンと話したり写真を撮ったり、質問に答えたりしていましたが、a-haとの仕事について一番多く聞かれたことは何ですか?

Stian: バンドとの仕事についてはあまり聞かれず、ようやく出版できたことへの感想を聞かれたよ。バンド活動の終盤についてこれほどまとめ上げたことをどれほど感謝しているかを伝えてくれた。

世界中から集まったファンと話せてとても楽しかった。多くの人達がバンドだけではなく、写真を気に入って深い興味を持ってくれた。

この写真集や写真展にどれほど大きな意味があるかということに感動したし、本当に報われたよ。

a-ha.com: 写真家は写真で物事を伝えますが、伝えたかったのに伝えられなかったことはありますか?取り損ねた、撮らないよう言われた、写真はあるけど公開できなかったというようなことは?

Stian: 撮らないよう言われたことが一度だけある。モートンの声が出なくてほとんどショーをキャンセルせざるを得ない状況だった時、ステージに上がる直前のモートンと10秒ほどバックステージにいた。他のメンバーはもうステージにいて、彼は本当に必死で集中しようと頑張っていた。真っ暗でフラッシュを使う必要があったんだけど、2枚撮ったところでモートンが手を振って撮影をやめるよう意思表示した。写真を撮らないよう言われたのはあの時だけだね。

a-ha.com: モートンもマグネも、あなたがたいていさりげなく写真を撮ると言っていました。誰に対してもそうですか?それともa-haに一番合っていて他でも使う方法でしょうか?

Stian: ドキュメンタリー写真家としても個人としてもいい表現だと思う。ロックスターでも、ケニアのスラム街にいる売春婦でも、パプアニューギニアのジャングルにいる部族でも、人やその人達の生活を記録したい時に一番いい結果を出せる方法だよ。

プロモーション写真なんかは別だから、もっと立ち位置やポーズを指示する必要があるけどね。

a-haのツアーマネージャー(Kleo)は、そこまで近づいて立ち入れるのは世界でも僕だけだって言うよ。

ロンドンの写真展は2月27日にオープンします。
a-ha.com: a-haはロンドンを特別な場所だと何度も話していましたが、その街に写真を持って行くことについて反響は?

Stian: ロンドンは一番よく訪れた場所。5回行って6回違うコンサート、Notting Hills Arts ClubであったMagne Fのパフォーマンスを入れれば7回だね。

反応はものすごいよ!初日がいっぱいで2日目の28日(2PM-4PM、ギャラリーに出欠の返事を)もイベントを企画しているけど、僕は両方に出席するよ。

このプロジェクトを引き受けたこと、初めて写真をロンドンに持って行けることは、夢が叶ったとしか言いようがない。

Oasis、Nick Cave、Wu Tang Clan、Prodigy、Fatboy Slim等の写真を撮って、ここ20年に何度もロンドンで過ごしたから。

オスロで展示した写真は19点だったけど、ロンドンは34点になる。限定版の写真販売もあるよ。

彼らのオフィシャルフォトグラファーとして過ごした10年間を厳選したものになる。きっと楽しんでもらえるよ。

a-ha.com: イギリスでのコンサート全ての中で一番特別なのは?

Stian: 2010年、オスロ・フィルハーモニーとアルバム2枚(Hunting High and LowとScoundrel Days)を演奏したRoyal Albert Hall。

a-ha.com: 本に書かれたお気に入りの1つにポールの"彼は僕達よりずっとロックンロール”という言葉があります。a-haは典型的なロックンロール・タイプではないことで有名ですが、彼は明らかにほめ言葉として使っていました。自分でもそう思いますか?

Stian: 大阪のサマーソニックで同じ日にジェイ・Zが出ていて(http://wmg.jp/artist/jayz/news_29964.html)、僕はa-haの後どうしても行きたかったからなんとかみんな連れて行こうとしたんだ。とても無理だったからエリック(Erik Ljunggren)とマグスの息子2人(ThomasとFilip)と行ったんだけど。

何杯かのキリンビールとどこにでも出入りできるパスでジェイ・Zのすぐ前、ほんの2mほどの写真撮影エリアに入ることができた。

人生最高のコンサートで踊りまくっていたことを覚えているけど、ショーの後、もっと飲もうとバックステージに行ったらあのヒップホッパーが通り過ぎ、2秒後にこっちへ戻ってくるのが見えた。

彼はまっすぐ僕の目を見て手を握り、“Hey, thank You man! You made my energy tonight!”(ありがとう、今夜は君がエネルギー源だった!)と言ったんだ。卒倒するかと思ったよ!

----------

a-haの解散まで、すぐ近くでいろんなことを見てきた人だけに、読んでいていろんなことを思い出させてくれるインタビューでした。

一度だけ写真を撮らないように言われたのは、この舞台の直前のことだと思います。
体調不良で声が出ず、ドクターストップがかかっていたほどモートンのコンディションは最悪でした。ファイナルツアーは公演の延期ができず、ダメならキャンセルしかない。そうなるとこの会場(ドイツのキール)ではファンに最後のさよならを言えなくなってしまう。そんな事情からどうしてもキャンセルはしたくないと、無理に決行されたコンサートでした。
集まったファンが一緒に歌うことで無事に終えることができたそうですが、この公演の他の動画にはa-haを手伝えて嬉しかったというコメントも寄せられていました。


2013年1月13日

泥棒ホテルとマグスのアート

2013年1月9日、オスロに新しいホテルがオープンした。
場所はマグスのギャラリー、Stoler + Freindsから歩いてすぐ。a-ha30周年記念イベント&モートンのバースデーコンサートが終わった後の2012年9月にオープンした現代美術館、Astrup Fearnley Museumの隣に完成しました。
ホテルの名前は“THE THIEF”(Facebook)。
ドロボウ?しかもa-haと何の関係が?
最初の印象は“???”でしたが、昔はその名の通り泥棒や犯罪が多く、18世紀はノルウェーで一番危険な地域だったそうです。(1月2日付CNN Travel
現在Tjuvholmenという小さな島は周囲とつながり、ウォーターフロント開発計画の一環として整備されて、オスロ市庁舎から気持ち良く散歩しながら歩いて行けるきれいで楽しいエリアになっています。
ホテルは泊まりに来る客を“日常から盗み出す”のがコンセプトで、現代的なアート満載の内装になっています。

マグスの活動の1つであるApparatjikもホテルのアートに加わっていて、キャンペーンでダンスの動画(30秒以内)を募集している。
“独りぼっち、多元的宇宙の半分見捨てられた緊張感・・・”
Apparatjikらしい書き方だなと思って見ていくと、さらにApparatjikらしいことが書いてあった。

“1等賞はApparatjikスイート1泊!2等賞はApparatjikスイート2泊!”

最初はオープン前の8日が締切でしたが、1月31日まで受付が延長されました。
もっと世界の人をノルウェーに呼び込む策略だそうですので、興味のある方はApparatjikのコメントをよく読んでご応募を・・・

ApparatjikはAstrup Fearnley Museumの開館に合わせたイベントで、9月29日にパフォーマンスをしていた。直接は見られなかったけど、a-haのYouTubeチャンネルでもしっかりまとめて公開してくれたので楽しめました。(写真はApparatjikのFacebookにもアップされました)
このエリアには新しいマンションもあるので、住民の中には“友達と窓から見た”という人も。アートとアート好きの集まるエリアだけに、自宅のすぐ下でこんなに騒いでも楽しんでしまうのかなという感じです。

マグスのアート満載のレストランギャラリーに加え、このパフォーマンスでTjuvholmenがa-haの新しい聖地になりそうだなと思っていたらホテルまで追加されたので、ファンの中にはダンスの動画を投稿している人もいて盛り上がっています。

ホテルのアートにはa-haのステージ写真もあるようですし、(1月12日付Aftenposten)エコやサステナビリティ(持続可能性))にも配慮している(THE THIEFホームページ)ということなので、いつか泊まってみたいなと思います。予約が難しそうな気はしますが。

a-haの解散後、マグスは3人の中で一番いろんな活動をしているので、なかなか追いつけなくなってきました。今でも見たい情報にたどり着くのが大変な状態なので、そのうち一覧ぐらメモっておかないと・・・