2019年5月18日

2020年のツアー&a-haのドキュメンタリー

2020年のツアー日程は「しばらく行っていない地域を皮切りに」組まれるということで、これから2~3週間のうちに発表するからフォローしてね、という公式発表が5日ほど前にありました。
日本もしばらく来てないですし、関係者を装った詐欺に注意して、オフィシャルサイトのリンクからフォローすることをお勧めします。トップページでずーっと下の方にスクロールすると、メンバー3人の個別SNSリンクもここで公開されています。

制作中と言われていたa-haのドキュメンタリーについてはノルウェーでの公開が2020年11月ということですが、現在開催中のカンヌ映画祭は国際見本市が併設され、以前から企画を含めたプロモーション活動の場となっていることからそれを活用し、他のフィルムと一緒に国際市場に売り込んでくれるそうです。
オスロが拠点の Nordisk Film & TV Fond が5月15日付で発表した内容を a-ha holic が紹介しているのですが、制作途中のドキュメンタリーは5月20日(月)に Docs-in-progress Norwegian Showcase で紹介されるということなので、どこまで中を見せてくれるか楽しみにしています。

2019年3月17日

2020年の来日公演を願って

今年秋までa-haとしてのツアーはなく、個別の活動やオフショットをSNSで発信してくれている3人ですが、2020年は2月のトロンハイムを皮切りに12月まで、2019年秋にヨーロッパを回る Hunting High and Low Live を続けることになったそうです。

これほどの長期ツアーは久しぶりですし、再来日を期待しても良いのでは?と思っていたところ、オンラインで署名を集めるファンによるキャンペーンが立ち上げられました。
モートンのソロ公演で署名活動が行われた時は英語版しか使えなかったChange.orgも日本語版が充実し、分かりやすくなっています。
他の国からも大勢リクエストがあったから2020年のツアーが決まったそうですし、名前を公表するかどうかは自由ですので、なんとなく来てくれるといいな、というだけの方にも署名していただけると日本からの声が届きやすくなると思います。


公式サイトに書かれているライブの内容は次の通りです;

Hunting High and Low Live

a-haはいつも挑戦しています。2018年、MTVアンプラグドツアーはa-haの曲が新しいセッティングを与えられ得ること、まだ健在で、依然としてインパクトが強いことを示しました。

今度はさらに先へ進み、2019年10月と11月のツアーは過去のどのライブとも違ったものになると発表しています。
マグネ・フルホルメン、モートン・ハルケット、ポール・ワークター-サヴォイは、休憩を挟む形でイブニングのパフォーマンスを行います。前半は新旧、お馴染みの曲もそれほど知られていない曲も演奏します。ステージに戻った後は1985年のデビューアルバム、Hunting High And Low の10曲を最初にリリースされた通りの曲順で演奏します。


a-haは一度解散した2010年のツアー中、オスロとロンドンだけで曲順通り Hunting High And Low を演奏するシンフォニー・コンサートをしています。事前の発表ではこのアルバムだけをロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団を迎えて演奏するということでしたが、リハーサルを兼ねていたのかロンドンの前にオスロ公演が追加され、休憩を挟んで2枚目のアルバム、Scoundrel Days まで曲順通りに全曲演奏してくれました。

2010年の来日はサマーソニックだけでしたが、デビュー直後は1988年まで毎年、日本のあちこちを回ってツアーをしてくれていたので、Hunting High And Low なら尚のこと、再来日が実現しますように!


2017年9月4日

超多忙のマグス&バイトしていたロンドンのパブ

マグスの活動をまとめたいと思いながら彼のあまりの多忙ぶりに追いつけず、気になりながら何年も過ぎている状態なのですが、来週土曜日(2017年9月9日)にTBS系列で放送予定の「世界ふしぎ発見」がイギリス湖水地方という予告にマグスがバイトしていたパブが出てきて驚きました。


The Churchill Arms という1750年に建てられた由緒あるパブですが、a-ha結成前、ポールと2人だけでロンドンに出たマグスがバイトをしていた所です。

2009年、Foot of the Mountain をリリースした時のインタビュー番組で本人が話していたのはYouTubeで見ていたのですが、今は音声を消されていました。別の動画は画質が悪いのですが、音声ははっきりしていてちょうどロンドン・ガイドから短く区切られています。

また他にも画質・音声ともにきれいな動画がタイトルを変えてアップされていました。


ポールと2人で住んでいたエリア、立ち寄った中古レコード屋さん、パブもノッティング・ヒル・ゲート駅から歩いて行ける場所にあります。
(一度ノルウェーに戻ってモートンと3人で再度ロンドンに渡り、部屋を移動するたびに1つしかない電球を外しては別の部屋に付けて使っていた極貧時代のエピソードについても話していますが、こちらのフラットはちょっと離れた所にあります)

a-ha The success story というこの番組が公開された頃は普通に活動していたa-haですが、ご存知の通りこの後3人は2010年の解散を発表しました。
最初は誰がどう切り出したのか分かりませんが、Take on Me のヒットから Foot of the Mountain までの活動で完全に1巡したと満足していたモートンは解散派、既に次のアルバムに向けた曲作りが進んでいたポールは反対派でした。a-haでいる限り忙しくてそれだけで限界を超えると思っていたマグスは現代アーティストとしても活躍していたことから解散派で、この時は何も話さなかったのですが、不整脈を抱えていて体が持たないと感じていたのかもしれません。
結局ポールは反対しきれず、2010年12月4日を最終日として解散にはなったのですが、3人それぞれが別の活動に打ち込んだ後、Take on Me のヒットから30年目となる2015年に同じく30周年を迎えたロック・イン・リオへの出演依頼をきっかけに再結成されました。

2010年の解散後に心臓の手術を受けたマグスは休む暇もないほどで、Apparatjikは不定期に続けるし、今年はモートンがメンターの1人として参加しているThe Voiceは番組終了後も発掘した新人歌手を全面的にサポート、映画「イエスタデイ」(原題:BEATLES)のサントラを手がけ(このプロセスには不満があったようですが、映画はとても良かったです)、2016年の Cast in Steel ツアー終了の翌月には2016-2019年の実行委員長に指名されたノルウェー最大の音楽フェス(Bergen International Festival)の開催と同時にApparatjikのパフォーマンスを行い(Afterglowと同じスタジオと組んだパフォーマンス。Afterglowと前日の通常ライブがミックスされた YouTubeチャンネルで360度動かせる動画が少々順不同で公開されていますが、Foot of the Mountain だけが見られない状態です。VR対応アプリは時々フリーズしますが、時間をおいて戻ると見られる時があります。Afterglowの舞台裏の動画は2:50以降で実際のパフォーマンスの一部を見られます。)、芸術関連についてはロック・イン・リオだけでは終わらなかったa-haの活動と並行してオスロ郊外に彫刻公園を完成させ、大きなプロジェクトが終わったかと思うと次に別の作品がギャラリーで公開され、最近はノルウェーのソニア王妃と一緒に活動する機会も増えているようですが、それでいてa-haの活動も途切れることなく続けているという、いくら体が元気でもやり過ぎじゃないかと心配になるほど超多忙です。

ドイツのファンがマグス関連だけをまとめているサイトを続けていて、時々過去の写真からお気に入りをアップしていることもあるのですが、あまりの充実ぶりにとても追いつけるものではありません・・・
マグスのオフィシャルサイトはさり気なく更新されていますが、今はやっぱりSNS(facebooktwitterInstafram)のフォローが一番ですね。以前のようなライブチャットはなかなか難しいと思いますが、いろいろアップしてくれるので楽しいです :)

2016年1月3日

a-haの再結成について、ドラム担当カールのインタビュー

Ending on a High Note ツアーのファイナルからちょうど5年目の2015年12月4日、ノルウェーの大学(Universitetet i Agder)でリズム音楽の准教授となったKarl Oluf Wennerberg(43)のインタビューが大学ホームページに掲載されました。
特に前半でa-haのことを話していますので、抜粋して紹介します。

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Anger大学の掲載ページ
http://www.uia.no/forskning/teft/teft-artikler/ut-i-verden-med-a-ha
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カールについて:
解散前2年間のa-ha でドラムを担当。その後Magne Furuholmen、Morten Harket、Paul Savoyそれぞれのソロ活動に参加。現在は再結成に関わっている。

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シングル"Under The Makeup"が夏にリリースされ、9月にはアルバム"Cast In Steel"が発表されましたが、始まったのはもっと前のことでした。昨年(2014年)a-haに Rock in Rio からオファーがあり、その時のメッセージが"私達は来年30周年を迎えますが、a-haにとっても記念の年になります。9月のフェスティバルに特別ゲストとして招待することはできませんか?"という内容だったそうです。 

- これがa-ha復活のきっかけだった。
- 2014年の夏、ポールのスタジオで仕事をしていた。ポールのプロジェクトを含め、彼の書いた様々な曲をレコーディングしていたが、その中にモートンの歌ったトラックが1つあり、それが"Under The Makeup"だった。
- 何かが起こっていると気付いた。a-haの感覚がした-鳥肌だよ!
- それ以降、モートン、マグネ、ポールそれぞれの曲を入れたアルバム、"Cast in Steel"に関わった。

"Rock in Rio"、南米ツアーについてと、一番良かったことを教えてもらえますか?

- Rock in Rio のコンサートはとてつもない興奮を伴っていた。これがa-haの復活を引き起こしたんだ。
 - 多くの人は気付かなかっただろうけど、あのコンサートはとんでもない悪天候のため、ステージに出る直前にキャンセルされるところだったんだ。雷鳴と稲光を伴う熱帯性の雨は、電源を使う機材の中に出て行くには最適な条件とは言えない。
- だけどたくさんのドラマを経て、運良くOKのサインを得ることができた。床は一面水浸し。そんな中"マンモス・ステージ"に足を踏み入れると、9万人の素晴らしいブラジル人に迎えられたんだ!

このコンサートはライブストリームで世界中に配信されました。

- コンサートの翌日、a-haはこの日最高のパフォーマンスにランキングされた。翌週には新しいランキングでエルトン・ジョンやケイティ・ペリー、メタリカ、スリップノット、その他のアーティストを抜いて、2015年の Rock in the Rio でa-haが最高のコンサートだった と発表された。何よりも最高の出来事だったね。
- それと南米のホスピタリティは計り知れないほどだったと言えるよ!コンサートは全て完売だったし、刺激的な空気に包まれていた。あれほどの大合唱は聞いたことがなかったし、a-haの音楽は健在だって伝わってきた。ツアーが進むにつれてパワーアップして、新曲も一緒に歌っていた。ツアーは本当に素晴らしい再集結だった。

a-haは最大級の国際的ポップバンドですが、彼らがどうしてやっていけるのか説明できますか?


- いい質問だね(笑)
- 理由はいくつもあるだろうけど、いくつか特定してみようかな。まずポールが最高に素晴らしいソングライターだということ。マグネには爆発するようなエネルギーの塊があり、外交的で聞かせどころを作り出すのがとんでもなく上手い。それに、とてつもない美声と聞けば即座に彼だと分かる独自性を持っているモートンがいるからね。

リリースから30年経っているというのに、アルバムのタイトル曲"Hunting high an d low"のような曲がどうして生き続けることができるのでしょう?


- コード進行を分析すると、非常に音楽的で洗練されていることが感じ取れる。馴染みのない旋律やハーモニーに流れていくので、作り上げられたのではなく、創り出されたものだと理解している。僕はまるごとメロディの旅に加わって、音楽に引きずり込まれたんだ。

- これは典型的なポールの歌だってことだ。彼は複数の対立する、あるいは対照的なアイデアを組み合わせることが非常に巧みだから、曲の幅を広げられて魅力につながるんだね。ポールに言わせると曲作りはとても内観的なもので、心の中でアイデアを認識し、読み出す必要があるんだって。作曲の必要性を強く持っているから、取り組んでいる仕事の中身に関係なく作曲していくだろう。

- マグネはビジュアルアートや創作活動でしっかり名声を築いたけど、a-ha以外にも音楽を生み出している。Apparatjikだけでもすごいよ!

- モートンもすごく活発で、2010年のさよなら公演以降2枚のソロアルバムを出している。ミュージシャン、バックバンドとしての僕にいい提案をしてくれることがよくあるよ。僕にとって違う音楽を持っているようで、音楽を活気づかせてくれるね。

- 3人ともa-haのファイナル公演の後に美術や音楽を生み出したけど、これは3人それぞれに推進力があり、まだハングリー精神もあることの現れだろうね。きっと子供の頃からその力で動いているんだと思うよ。

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カールはFacebook等でドラム側からステージの様子を紹介してくれるのですが、大学のサイトにもいい写真を載せていますので、ぜひそちらもご覧ください。

2015年10月10日

a-haの来日と新アルバム日本盤リリースを願って

a-haの再結成を機に来日公演とCAST IN STEEL日本盤リリースを要望するキャンペーン・サイトができましたので、2012年2月4日の投稿に追記しました。

Cange.org サイトも日本語対応になり、署名しやすくなりましたね。
賛同したい気持ちはあるけど影ながら支えたい、という方は、「賛同!」ボタンの下にある「署名をChange.org上で公開」のチェックを外すこともできます。このチェックを外すと署名数にはカウントされますが、名前の一般表示は されません。

80年代からのファンにとってネット環境の発展は大きな変化の1つですが、うまく利用してa-haに声が届けられるといいですね。

a-haの来日希望!
CAST IN STEEL の日本盤リリース希望!

2015年4月21日

a-haの3人がベルリンで話していたこと



2015年3月25日、ベルリンにあるノルウェー大使館でa-haが再結成の記者会見をしましたが、YouTubeにインタビューの動画がアップされています。
a-ha.coma-halive.comも掲載してくれていますが、3人の話した内容を全てカバーしているわけではないので、個人的にできるだけ多くの情報をまとめました。
いつものことながら1字1句訳しているわけではなく、日本語で読んで分かりやすいようにしながら、できるだけ中身を損ねないよう頑張ってみました。
時間がかかりすぎてアップが遅くなりましたが、また後で修正することもあると思いますのでご了承ください。
念のため: Mo = モートン、Mg = マグス、Pa = ポール)




(イギリスの音楽ライターから今までどうしてたか聞かれて)

Mo:すごくうまくいってるよ。ここ4~5年、自分の音楽に専念する時間ができて居心地良かった。ちょうど新しいことに挑戦しようと考えている時にポールとマグネが具体的な話を持ってきてくれて、自分に必要なことだと思った。今までも挑戦を続けてきてその結果に満足しているから、今はいい位置にいる。

Pa:すっごく忙しくしてきたよ。ここ5年の間に1曲リリースしたんだ。(会場爆笑)とてもとても忙しかった。

僕達は自分を絞り出すように活動していた部分があるから、一緒にやる時はいつもちょっと下がって見直す必要がある。それで見えてくるものがあるし、良いキャリアにつながったんだと思う。大きくなるために離れなきゃいけないんだよ。今は期待も締切もないから子供の頃みたいに、ただ音楽が好きで何できるか見たかった状態に戻れた。僕にとって何もない今はアルバム製作を始めるにはパーフェクトだった。何もなく、何ができるか、どうなるか、ということだけ。90年代は何をするかパターンが決まっていた。そんなことから離れて、誰の指図も受けず、自分達だけでごく自然にできるのはエキサイティングだね。

Mg:若手の新人アーティストと仕事をしてきて、ポールが言ったようにエネルギーいっぱいで余計な荷物はなく、ただ熱意にあふれて音楽に取り組んでいて楽しかった。a-haはいつも頭の中にあったとは言えないけど、曲を作っていたら突然これはなんかa-haっぽいと思うことがあった。今日ここに座っているとは考えてなかったけど。(昨日決めたんだよね、と隣から突っ込まれ、笑いながら認める)ここ5年は他のことをしていて考えていなかったけど、a-haとまた何かを書くと考えると本当に嬉しいと思う。刺激を受けて創作方法が変わったことに気付き、この驚きは歓迎するよ。

Mo:他のことをする自由があって、それも大切で価値あるものだし・・・

Mg:それが不可欠な感じ。離れて、戻って、それぞれの活動が様々な形でバンドに蓄積される財産に大きな影響を与え、協力しあっている。

Mo:ダイナミックで中と外との相互作用がある。意図的に中を見ることはなく、突然何かに反応していることに気付く。そこから状況を考え始める感じで、何でも内側から発生するものでないと。何をしていても、1人でレコーディングしていても同じこと。もし僕がa-haに加わることがなかったら、そのまま自分だけで音楽と関わっていたけど、マグネとポールは心から一緒に仕事をしたいと思う人達で、自分に3人目の役が回って来たらやりたいと思っていた。今回も自然に、素晴らしい機会が訪れた。

 

(Cast in Steel*というタイトルにしてはとてもリラックスしているようだけど)

Pa:少なくとも、僕達が離れると言ったってもう信用しないでしょ。(笑)

Mo:離れたのは事実。それが偽りできちんと生きてこなかったのであれば、絶対うまくいかなかった。僕はシンプルなことだと思う。一般的な仕組みとして本物でなければ物事はうまく進まないし、本物であるよう続けていれば、それに伴うプロセスや結果も本物になり得る。

Mg:Cast in clay*って言うべきだね(笑)

Pa:とっても柔らかい(笑)このアルバムで、今は音楽を作るいろいろな方法があると思うようになった。とてもプロフェッショナルな製品をごくシンプルに、コンピューターだけといった方法で作ることができる。僕にとって非常に重要だったのはそういうものから離れ、全て自分達の手で作り上げることだった。このアルバムに出来合いのドラム音源やプリセットは全く入っていない。全てゼロから作り上げたんだ。

アラン・ターニーは最初3枚のアルバムを手がけ、本当に僕達のことを理解してくれているといつも思っていた。最後のロイヤルアルバートホールに招待したら両親の隣に座って“80年代に言い争っていた相手です”、と話していて、僕達が今みたいになる前から知っていた人だよ。時計を巻き戻してもうちょっと無邪気な頃に戻り、ただ音楽のことだけ、全体はどう、コーラスがどう、モートンの声はどう入るか、といったことに専念できる。ナンセンスな所は何もなく、とても尊敬している人だから、彼がアルバムの一部になってくれるといいな。

Mg:アランと一緒に取り組んでいるのはポールだよ。全く違う方法で取り組んだのは特に新しいことではなかった。違う場所で、自分達の材料で形を作りながら、だけどa-haが最優先でアルバムを作ったことは何回かある。今の一番の違いは、ここ数年の活動を通して創造力の核心を見つけ出したモートンだと思う。主にストックホルムで、かな。だからアルバムを形作る中で3つのキャンプがあって、左手は右手のしていたことが分からないような状態だった。新しいことじゃないけど、今回はわずかに違うものを取り入れた。このアルバムには複数の色や違いがあり、暖かみのある手作りバージョンに分類される必要はないと思う。

僕はこのアルバムにいくらかプリセットやドラム・マシーンを使う必要があるけど、ある程度これが最初の頃を思い返すような、現時点で自分達が作れるアルバムのタイプだと思う。僕達がかなり違って全く別々に生きていることは現実の一部だけど、a-haは共に所有する遺産で共通の宿命なんだ。好きなだけ遠くまで逃げてもいいけど、いつもそこにある。毎日気付かされるよ。

2010年に解散を決めた時、僕が多数決の賛成側だったのは確かだけど、突然、ここ2年ほどの間に、大半は違うことをやりたかったんだと気付いて、それは僕にとっては大きく異なる状況だった。a-haを終わらせた多数決について考え、関わり、決定した。人生を完全に転換し、何か歴史全体のようなものに協力し、取り組んで、音楽を意味あるものにしないと - 自分達の存在以上のものになるといいね。

Mo:たぶん分かっていると思うけど、このアルバム、Cast In Steelは今も作っている最中なんだ。どう仕上がるか、僕達にもはっきりとは分からない。検討が必要な曲がたくさんあるし、製作も方向性もまだ途上だから、まだとても型から出せる状態じゃない。だけど固まろうとしている所でもあるから、僕達が何を抱えているかはよく分かっている。ただこれからどこに落ち着くかは興味津々だよ。


(同時期に成功を収め、有名になったバンドの多くが新しい曲に取り組むより過去の遺産で生きている中、a-haが質の高い曲作りを続けてさせているものは何なのか聞かれて)

Mo:たぶん僕達はしたたかな性格なんだと思う。まだ続けているのは音楽に魔力がある-自分をつなぎ止めるものがあり、この業界やビジネスにあふれている他の何にも動じることはないと分かっているから。(業界にあふれている他のことは)自分をすり減らすものだけど、音楽そのものにはないんだよ。3人とも自分がしたいことにはかなり強情だと思う。

Mg:一緒に取り組む時はいつも新しい材料にワクワクしてる。じゃコンサートしよう、これしようって。創作面で再活性して、たぶん僕達は誰も遺産でのツアーに関心がなくて、何かしようと戻ってきたら新しいものが関わるんだ。

 

(ツアーで楽しみにしていることは? = 16:16~16:50)

Mg:30年もロックやっててセックス&ドラッグと縁がない!ちょっとやり残してる!

Mo:変わり始めてない限りはね。

Mg:ちょっとだけいい?

Mo:僕達90年代のうちに麻薬中毒になってるって言ったよね。

Mg:まだ何年か試す時間はあるな。

Mo:だいぶ近づいてるよ。

Mg:時計チェックしてカウントしておくよ!

 

(今度のツアーでしたいことって?)

Pa:新しい曲を入れたいと本当に思っている。30曲ぐらいシングル出してるからそれだけでいっぱいになるぐらいだけど、新しいのは特に重要。パズルだね。

Mo:Rock in Rioはすごく楽しみだけど、それだけで新しいことが何もないとおかしいと思う。新しいことを中心にする必要はないけど、現在の要素がないとすれば間違ってる。たぶんこれも僕達の共通点。

Mg:30周年が重なったのは偶然みたいなものだけど、30年記念って気付いたことは特別だよね。えっもう30年?!けっこうな長さだね。

 

(有料観客動員数でギネス記録を出した1991年を思い返すと?)

Pa:あれは完全に独特で、ライブでこれだけできるようになったと思える地点だった。

 Mo:僕がロンドンに行ったのは1983年だけど、あの時は全くの異邦人だった。長い間追い出されそうな状態で、1度は離れた(隣から2回だと突っ込まれて)・・・2回、そうだね(笑)とてもバンドとして活動しているとは見えなかったし。1985年に成功してミュージシャンとして活動できるようになり、スタジオでレコーディングしたぐらいだったから9ヶ月のツアーを組んで、大変だったけどライブで演奏するのは活動中のバンドとしてとても大切なことだった。だけど実際にはポップスターとして扱われることで、ライブから引き離された。だからa-haの初期は、自分達は何者なのか見つけ出そうともがいていた感じ。ライブの要素はいつだってより重要になっていた。


(30年前との大きな違いは)

Mg:僕達が持っている中で1つ素晴らしいのは、歴史は取り上げられないってこと。音楽業界で長年いろいろやってきたけど、その時その時に曲を集めたアルバムがあって、それぞれに違う面やアプローチ方法が記録されている。シングルに多くの人の関心を集めることは分かっているけど、アルバムのどの曲にも同じぐらい情熱や意味をこめていて、最近のバンドは経験することの少ないパラダイムの変化をくぐり抜けてきた。別のものには換えたくないね。

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* Cast in Steel というのは、加熱した鋼鉄を型に流し込んで作るもの。硬質のイメージからほど遠いリラックスした3人の様子にインタビュアーが質問し、答える中で、マグスが(柔軟性を)粘土で型押しするよう状態だと冗談っぽく言っていました。


2015年4月5日

a-haの日本語情報

ネットでの情報発信が活発になり、嬉しいことですがたくさんありすぎて整理しきれないという状態が続いています。とりあえず速報だけでも出せれば良いのですが、1人ではとても無理だし、読みたい情報をスキップするのも避けたい・・・
そう考えていた所、複数のファンが1ヶ所に情報をまとめるサイトができました。
https://ahaholicteam.wordpress.com/

https://ahaholicteam.wordpress.com/

まだ始まったばかりですが、ファンのメモ書きが集まるのは助かります!
こちらでは今まで通り、自分が後で読み返しても分かるように、大まかなくくりで情報を積み重ねて行きたいと思います。