2013年1月13日

泥棒ホテルとマグスのアート

2013年1月9日、オスロに新しいホテルがオープンした。
場所はマグスのギャラリー、Stoler + Freindsから歩いてすぐ。a-ha30周年記念イベント&モートンのバースデーコンサートが終わった後の2012年9月にオープンした現代美術館、Astrup Fearnley Museumの隣に完成しました。
ホテルの名前は“THE THIEF”(Facebook)。
ドロボウ?しかもa-haと何の関係が?
最初の印象は“???”でしたが、昔はその名の通り泥棒や犯罪が多く、18世紀はノルウェーで一番危険な地域だったそうです。(1月2日付CNN Travel
現在Tjuvholmenという小さな島は周囲とつながり、ウォーターフロント開発計画の一環として整備されて、オスロ市庁舎から気持ち良く散歩しながら歩いて行けるきれいで楽しいエリアになっています。
ホテルは泊まりに来る客を“日常から盗み出す”のがコンセプトで、現代的なアート満載の内装になっています。

マグスの活動の1つであるApparatjikもホテルのアートに加わっていて、キャンペーンでダンスの動画(30秒以内)を募集している。
“独りぼっち、多元的宇宙の半分見捨てられた緊張感・・・”
Apparatjikらしい書き方だなと思って見ていくと、さらにApparatjikらしいことが書いてあった。

“1等賞はApparatjikスイート1泊!2等賞はApparatjikスイート2泊!”

最初はオープン前の8日が締切でしたが、1月31日まで受付が延長されました。
もっと世界の人をノルウェーに呼び込む策略だそうですので、興味のある方はApparatjikのコメントをよく読んでご応募を・・・

ApparatjikはAstrup Fearnley Museumの開館に合わせたイベントで、9月29日にパフォーマンスをしていた。直接は見られなかったけど、a-haのYouTubeチャンネルでもしっかりまとめて公開してくれたので楽しめました。(写真はApparatjikのFacebookにもアップされました)
このエリアには新しいマンションもあるので、住民の中には“友達と窓から見た”という人も。アートとアート好きの集まるエリアだけに、自宅のすぐ下でこんなに騒いでも楽しんでしまうのかなという感じです。

マグスのアート満載のレストランギャラリーに加え、このパフォーマンスでTjuvholmenがa-haの新しい聖地になりそうだなと思っていたらホテルまで追加されたので、ファンの中にはダンスの動画を投稿している人もいて盛り上がっています。

ホテルのアートにはa-haのステージ写真もあるようですし、(1月12日付Aftenposten)エコやサステナビリティ(持続可能性))にも配慮している(THE THIEFホームページ)ということなので、いつか泊まってみたいなと思います。予約が難しそうな気はしますが。

a-haの解散後、マグスは3人の中で一番いろんな活動をしているので、なかなか追いつけなくなってきました。今でも見たい情報にたどり着くのが大変な状態なので、そのうち一覧ぐらメモっておかないと・・・

2012年12月17日

I'm the one - インタビュー

モートンのインタビューがドイツのウェブサイトに載りました。日付が見当たりませんが、facebookの情報を見る限り、先週終わり(12月14日)頃のようです。


Jolie.de: 最近のシングル、I'm the oneのタイトルとサウンドは素敵なラブソングのようですが、実は他の何かについてですね?

Morten Harket: その通り。僕の好きな対比だよ。はしゃいだようなメロディと、もっとシリアスな歌詞。自分は何者なのかを知り、その中で間違えることがあってもいい、ということについての歌。人というのは複雑な存在で、他の人と関わって妥協する必要があるけど、自分自身に正直で意識的に決断していれば、それでいい。

Jolie.de: I'm the oneのビデオではドラッグクイーンが主役を演じています。何を伝えたいのでしょう?

Morten: 彼女 - か彼 - はこのメッセージの究極の例だよ。自分で自分が誰なのかを分かっている時だけ、他の人や何かに対し良心に従って答えることができる。

Jolie.de: 女装した役で1日過ごせたら何をしますか?

Morten Harket: 悪いけど、全く想像できないよ!僕はそのままの女性が好きだし、惹かれるし、尊敬しているけど、僕は男でそれに満足しているから、このままでいる方が楽なんだ(笑)

Jolie.de: アルバム Out of My Hands でヨーロッパ・ツアーを行い、その後すぐに南米に行きました。長い間a-haにいた後、ソロでステージに立った感想は?

Morten Harket: そうだね、僕はもう1人だから何でも好きなことができるよ(笑) いや、真面目な話をすると何もかもすごい速さで起こっていて、今はa-haと僕との間の移行期アルバムみたいだった Out of My Hands とは違うサウンドの、新しいアルバムに取り組んでいる。わくわくするような展開で、新曲を披露するのが待ちきれないよ。

Jolie.de: オスロでの生活のことを教えてください。どこで食事をするとか?

Morten: 残念ながら質問する相手を間違えてるね(笑) ガールフレンドは料理上手だから外食は滅多にしないんだ。家で食べるよりおいしいことはほとんどないよ。

Jolie.de: じゃ、せめてオスロではどの辺りに車で出かけるか教えてもらえますか?

Morten Harket: いい質問だ!たぶんクリスマスイブがベストだね。みんな家にいて街はとても静かだから。 

Jolie.de: あなたも?

Morten Harket: もちろん!クリスマスに別の場所で過ごしたことは1回しかなくて、最悪の日だったって記憶があるよ。

Jolie.de: どうして?

Morten: まだ若い頃で付き合ってた女の子の家族に会いにギリシャに行ったんだけど、その家族は僕の相手をしてる暇はなかったんだ。

Jolie.de: あなたに対して?

Morten Harket: そう。何かうまくいかなくて誰もが忙しく、全く独りぼっちで見捨てられたような気がしたよ。(相手にしてもらえない)犬みたいに苦しかった。

 Jolie.de: 他にはどんな風にクリスマスを祝いますか?

Morten Harket: とても伝統的。古い大きな家を持ってるんだけど、することが山ほどあるんだ。飾り付けをしたり、クッキーを焼いたり、全てが完璧に普通通り。

Jolie.de: 自分でクッキーを焼くの?

Morten Harket: もちろん!どこでもそうだけど、簡単じゃないこともあるね。

Jolie.de: ありがとうございました。最高のクリスマスになりますように!

Morten Harket: ありがとう。君にも最高のクリスマスを!
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英語で話していたはずの内容がドイツ語で掲載され、それをGoogle翻訳で英語にして読むという伝言ゲーム状態ですが、I'm the one のビデオに関しては、以前のインタビューで話していた内容にも重なりますね。
それでも今回のインタビューは何となくゆったりと、自然体で話していたような感じがして、読んでいて楽しかったです。

2012年12月9日

I'm The One

11月にリリースされたモートンのシングル、I'm The OneのPVは10月に公開されました。
YouTubeのa-haオフィシャルチャンネルはモノクロ・バージョンですが、カラー・バージョンもあります。


このビデオに出演した人がベルリンの“クイーン”情報サイトで撮影時のエピソードを公開しているとfacebookで教えてもらったので、ここにまとめておこうと思います。


あるバンドが、最近ではほとんど消えてしまったような素晴らしいミュージックビデオで私を圧倒したのはずいぶん前のことです。a-haのメンバーは文字通り一夜でスーパースターになり、モートンの声が世界中のファンを感嘆させて約27年。その声が彼を独特の存在にしたような感じで、多くの人と対照的な違いがあります。
今回私が演じたビデオでのビフォー・アフターの違いは間違いなく大きな対照性で、あらゆる輝きや魅力とはかけ離れた普段の生活をリードできるようにしてくれます。私達ドラッグクイーンはメイクのシールドで簡単に人生のいい部分を生きられる時もありますが、これは真実ではなくなったのです。両方の人格を一緒にしないと、最初のころ厳格に守っていた過去の言葉に従うことはもうありません。このビデオ製作への関わりは予想できませんでしたが、本当にエキサイティングで、たぶん必要なことだったのでしょう。これから何が起こるのか、全く分かっていませんでしたが・・・

実際の仕事ではまだ暗い早朝に支度を済ませ、10個ぐらいスーツケースを持ってドライバーにピックアップされて移動しました。最初のセットでは素晴らしいクルーとの撮影で非常に楽しいものでした。既に多くのミュージックビデオを手がけたMutter&Vaterだったことが、唯一私が快適に仕事ができると思った理由です。ビデオでの役割ははっきりしていたので、説明するまでもないでしょう。何本かボトルの栓を抜き、犬を手なずけ、次のロケーションはとにかく素晴らしいステージのあるアドミラル・パラス(ベルリン)。そしてモートンに会いました。特に大好きなポップスターの1人でしたから自分では緊張するだろうと思っていたのですが、レディー・ガガに会って以来分かっていたように、ポップスターも人であることに変わりはありません。モートンは本当にいい人で、とても話し好きでした。長年ショービジネスの世界にいながら一般の人への敬意を無くさなかった。おめでとう!

私自身、Take on meのレコードを持っていて長い間大ファンでした。巨大なHDカメラがミュージックビデオを撮影している間、私がそのa-haの声(the voice of a-ha)の隣に立っていたとは驚きです。ドラッグクイーン人生に思わぬ贈り物。年月を重ねても、この人は得ただけで何も無くしていない。ショーン・コネリーのようにカリスマがあるというか、見事。この日は多くの興味深い印象を残し、14時間後には満ち足りた気持ちでベルリンの南にある自宅に送り届けられました。


ドラッグクイーンの変身ぶりは映画(プリシラ3人のエンジェル)ぐらいしか見たことがありませんでしたが、これもなかなか見事ですね。
ニコニコ動画ではどなたか歌詞と日本語訳を入れたモートンのPVをアップしてくれているようです。日本盤が発売されない中でこれはかなり嬉しいです。

(とりあえず保存した下書きが一時公開になっていました。英文ばかりの時に見て驚かれた方、お騒がせしました。)

2012年11月26日

Headhunters、日本上陸

a-ha解散後にポールが主題歌を担当したノルウェー映画、Headhunters(ヘッドハンター)が、11月21日からTSUTAYAでレンタル開始になりました。
販売開始は来年1月25日で今のところはレンタルだけ、ポールが気持ち良さそうにギターを弾いているPVも入っていませんが、意外なところで日本に来てくれて嬉しいです。


2012年11月25日

ファン投票 - 007 追記 - 2


歴代007テーマ曲の人気投票がいつまで続くのか分かりませんが、じわじわ票を伸ばしてトップに返り咲いたので、今週10月21日のブログに追記しました。
http://mashable.com/2012/10/02/adele-james-bond-theme-song-leaks-skyfall/

2012年11月6日

叙勲式

リアルタイムの速報はあまりしないのですが、今日だけは特別です。
以前に少し書いた勲一等の授与式が行われ、多くのファンが熱望していたネット中継も実現。さらに抽選で一般からの出席も認められたので、複数のa-haファンも同席しました。
久しぶりに3人揃った生中継には大感動でしたが、中継したVGTVがすぐに録画の再放送をしてくれた上、(予想通り)YouTubeにも早速アップされて本当に嬉しいです。

11月6日付Aftenpostenの記事を、a-ha.comが抜粋を英訳してくれました。

もう地球で孤立した存在ではないノルウェーで、a-haは歴史の一部だ。1984年の秋、初めてTVに現れたa-haがどれほど望み薄だったか覚えている人は、今ではほとんどいない。大胆にもノルウェーを出てやっていこうと夢や野望を語る3人の若者を、大半の人が笑っていた。だからTake On Meがビルボードで1位になった時は、ただ自慢するだけのことではなく、ノルウェーの歴史の節目だった。a-haは不可能を可能にした。オスロ郊外から火星へ。多くのノルウェー人が自分に代わって成し遂げられた偉業を味わい、3人を誇りに思った。この誇りは年月と共に薄らいだりはしなかった。

音楽については、この芸術作品をどう扱ったか。音楽そのもの、音楽の力、どう人を変え、奥深く入り込み、個性を形成し、社会的なつながりを築き、私達を陶酔させるか。

地球上どこに行っても、カフェや車、どこかの家で突然a-haが聞こえてバンコクでマグネ・フルホルメンの名前をつぶやくとお茶に呼ばれたり、ブエノス・アイレスでモートン・ハルケットの話をするとタクシードライバーがメーターを止めたり、ニューヨークでワークター・サヴォイの曲、Velvetについて話し合うと生涯の友になれたりする。

a-haが手にできる最高の栄誉はSt. Olavの勲章ではなく、人々が彼らのアルバムを聴き続けること、新しいものを創り出そうと夢見ること、バンドの野望と音楽の両面にインスピレーションを与えられることだ。
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a-haが正当に評価されないことは多くのファンが感じていたと思いますが、今までの苦労も成功も見続けてきたファンなら3人が勲章に値することはよく分かっているだろうし、私はこの笑顔が何よりも嬉しいです。