2012年7月21日

2011年7月22日

ノルウェーでテロ事件が起き、被害者や遺族、招待者のみを対象に翌月(8月21日)行われた追悼コンサートの会場は、a-haのファイナルコンサートも行われたOslo Spektrum。この日だけa-haが再結成された。
a-ha.com
でも紹介されたし、ネットで生中継されたStay on these roadsを見た人も結構いると思います。
現在NRKのウェブサイト(a-haは01.13.45頃から。リレハンメルオリンピックで賛歌を歌ったシセルが最後)でコンサートをフルで見られるようになっていますが、23日までの限定公開のようです。
a-haの部分はコンサート終了後すぐにアップされ、個人的には痛々しくて繰り返し見ることはないのですが、リンクは貼っておきたいと思います。

この時テロ事件についてはa-haとしてコメントを発表したものの、2001年9月11日に自宅のあるニューヨークにいたポール、最近のインタビューで少し話したモートンはこの時他にコメントを出さず、ギャラリーの準備をしていたマグスだけが心情を明かしました。
マグスは自分の作品で新しいギャラリー(Stolper + friends)をオープンさせる予定でしたが、事件を知って急遽プレス・リリースを発表。当初はクリスマスの時期に予定していた、蝶を題材にしたダミアン・ハーストの“The Souls”に展示を変更しました。

2011年8月6日付VGに掲載されたマグスのコメント内容

感覚を失い、1週間テレビにくぎ付けになって、言葉では表せないほどの悲劇を伝えるニュースを吸い込んでいた。これからのことを考え始めた時、オープニングに予定していた作品は合わないということがはっきりした。
マグス自身の入院経験が出発点となり、彼はアーティストとして病院のシーツをキャンバスに使った。1年がかりで一般的な人の弱さをテーマに作品に取り組み、病院での状況、特に苦痛や無力感の意味をこめた。この状況で誰かを責めるような展示は作りたくない。
Futura Plus(=Future Plus、予定していた展示のタイトル) - この展示を表に出すかどうかは分からない。自分の作品をキャンセルするためにギャラリーをオープンさせるのは皮肉だけど、今はこれが正しいことなんだ。僕にとってはイメージが大切で、作品を見せることは重要じゃない。
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ギャラリーは予定通り2011年9月1日にオープンし、この時出せなかった作品は11月にスウェーデンのUnder stor pressで、他のアーティストの作品と一緒に展示されました。

このギャラリーについてはa-ha-live.comがもう少しマグスのコメントを載せています。

特に自分のギャラリーを始めようとは望んでいなかったけど、(STOLPER+FRIENDS を共同で運営するギャラリー運営者、イギリス人のPaul Stolperとノルウェー人のHugo Opdalの)2人とは何年も一緒にやってきたから、前のギャラリー(Trafo)が去年閉鎖された時に自然とアイデアが出てきた。
最初はクリスマスが近い頃にダミアン・ハーストの新作展示をする予定だったけど、急遽変更でバタバタしてるよ。きれいな蝶は魂の旅と再生の象徴でもあるので(この時期に)非常に合っていて、“The Souls”はPaul Stolperとのコラボレーション。(自分の作品より)ずっと今に関わって適しているよ。
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蝶がきれいだったギャラリーの外観は画像が見つかりませんが、中の展示はこちらで何枚か写真を見られます。