(残念ながらBBCラジオはネットでの公開に1週間の期限があり、聞けなくなっていますので、YouTubeに出ることがあればリンクを追加すると思います。)
ノルウェーにはよく戻るの?
住んでるよ!
けどよくツアーに出るでしょ?
1年ほどアルバム作ってたよ。
今回のツアーはシベリアから始まってトータル18-19公演、イギリスは3公演だけで終わり。
ツアー中は家が恋しくなる?
うん。3歳の娘と9歳もいるから会いたいよ。
子供を連れて出ることは?
あるけど、バランスを取らないと。いつも子供と一緒じゃない。しょっちゅう出たり入ったりするから良くないと思う。
音楽は人生にとって重要?
うん、断続的にね。わくわくすることはいろいろあって、音楽もその1つ。自然の世界が好きで昆虫や草花が好きだったし、いろんな方向に行った。けど音楽は確かに素晴らしいよ。
たぶん2歳の頃の5月17日、ノルウェーの憲法記念日(National Day)はみんなお休みで、ブラスバンドの演奏があった。そんな音楽を聴いたことがなかったから気に入ったし興奮してたら、指揮者が気がついて肩に乗せてくれた。あまりにも興奮してその指揮者にちびっちゃったと思うよ。
家ではいろんな音楽をする?
父はピアノを弾くし、確かに音楽は好きだね
父はクラシック好きで、そういう音楽に触れながら育ったのはいいことだったと思う。5歳ぐらいの頃、歌えば音楽に翼を与えられるってことに気付いてすごく気持ち良かった。自分でもピアノを弾いて曲を作り出したのは4歳の頃。
歌うのはどんな感じ?
気持ちを高められる。魔法みたいで、今も音楽の中にある。
いじめはどうやって乗り越えた?いろいろなケースに対応するカウンセラーからメールがあって、モートンの声に元気づけられるそうです。
本当?うれしいね。
8歳か9歳から12歳ぐらい、かなりひどくいじめられて人について学んだよ。自分はバカだと嘆いて嫌なことがたくさんあった。いじめの危険な要素の1つだね。
僕には家に居場所があった。一緒にいてくれる両親ときょうだい5人、家は全く違う世界だったし、自分を切り替えるにはとても重要だった。だけど同時に自分の奥に強さがあった。いじめっ子がには分からない別の自分がいて、(いじめていた)誰よりも強くなれると分かっていた。それが慰めや自信、忍耐になり、そのうちなくなった。
アドバイスはありますか?
経験的に、そういう話をテーブルに載せるのは危険だと思う。いじめにつながる領域に対応できる準備はできていない。賞賛と批判の間で、公の場では同じメカニズム。
(ここでかける曲はモートンが決めた。選んだ理由を聞かれて)
音楽がすごく好きでいろんなバンドを聞いたけど、14-17歳は好き嫌いがはっきりしていて自分の世界だった。それがある日誰かがジミ・ヘンドリックスのHey Joeをかけて、僕の中で他のことはみんな止まったんだ。
(曲が終わって)
いいね!普段は何度も聴くことがなくて、何にでも距離を置いて新鮮な気持ちで受け入れられるようにしているよ。
ご両親は積極的に教会に関わっていたけど、子供時代の宗教的な経験は?
特に1つ、ということなら18-19歳の頃、3年ぐらい自分は音楽の道に進む、有名になるだろうということが分かっていた。何時間も通りを歩いて音楽を夢見たり、わくわくする素晴らしい時間だった。だけど尋ねられたわけじゃなく、潜在意識の中に質問が浮かんでいた。表に出さないといけない。戻ることはできない。自分で踏み出そうともしていなかったから悩みもしたけど、直視せず続けていけるのかと思った。
感じたのは、これは自分の天命なのか、自分が耳を傾けていない目的はあるのか、オープンに受け入れられるか、ということ。
ただそうなった、というのが事実。そこから来る感覚が自分にとって霊的(スピリチュアル)の意味。最高位の指令システムで、耳を傾けないと。
質問は、それが天命か、ということだった。全部自分のため?それでいいのか?全て失う可能性があることも分かっていて苦しかった。本当に好きなことだから。自分の中ではしなきゃいけないと思っていた。何もかも手放して、答えなきゃいけない。自分がする以外、答えを見つける方法はなかった。純粋さを取り戻すには計画も仕事も生活も投げ捨てないと。何よりも大変なことで、そこには宗教的な要素があった。手放して、戻ってきた。
神があなたのために用意した計画だと?
それが自分に起こったこと。変わった形で確かめる必要があったけど、信じるしかなかった。自分の身に起こっていることを信じないと。自分にとっては使命だった。力強い方法で捕らえられた。
自分だけのためにステージに立つことはなく、それだけがうまく機能する方法。
信仰には従っている?
信仰は持っていると思う。敵対的な姿勢ではなく、外にいて信仰にアプローチする必要がある。教えられる信仰によってではなく、何が何なのか、コミュニケーションが必要。宗教について危険なのは、答えを保証してしまうこと。人は(ある意味)特別な存在。1つ挙げるとするなら質問できることが他の生き物との違い。問いかける義務がある。答えは実用的な用途。
霊的なものが中心にあり、目的がある。なぜするのか、何をするのか。
a-haを離れてどう?
a-haは行ってしまったわけじゃない。自分の中で大きな部分を占めていて、システムの一部。音楽はまだそこにある。ただメンバーで解散に合意し、それぞれ他の道で自分を生かすことに決めた。a-haはいつも大きく関わる必要があったけど、ソロでも同じこと。
(完成したソロアルバムについて聞かれて)
気分いいよ。終わったことを変えようとは考えないし、先に進む用意はできているよ。
インタビューの途中でかかった曲はこれでした。